それでも生かされてる私

伴侶の突然死からの復活

でしょ⁉︎

突然の、

晴天のへきれき

確かに確かに眼は醒めます。

しばらく覚めたまま


こういう事が有るなんて

有事に備えて・・・何をしてたら良かったの⁇

その夜

喪失体験は、生きていれば必ず経験すること。

珍しくもない、人生の一部に過ぎない。喜びと同じように。


だから大袈裟に受け止めることないし、何とかこの私の形勢不利

な状態を立て直す方法があるはず、と思った。

今までの社会経験で覚えたもので乗り切って、、、、


で、何なの⁇ 私、11時まで仕事して、

やっと帰ってきたんですけど、、、

この夜中の電話は彼からだと思った。

だから“まだ起きてたよ〜”って、眠ってたんだけど。


事故

まず彼を現場に迎えに行って、ええと〜〜

本人に確認が取れないって・・って?

刑事さん、何言ってるんですか〜

だから、先輩の退職送別会でそちらに出向いたんですよ。

会社の人達と一緒にいるはずですから〜聞いてください。


で、具合はどうなんですか?

今から来いって⁈ 無理ですよ、新幹線だって朝にならないと・・・

車はあるけど、夜中だし運転が・・・

で、具合はどうなの⁉︎ どんな具合?

・・・・・・・

何回言わせるんですか⁇


最後に自分で言った。

もうダメってことなんですか⁇⁇⁈


涙なんか出なかった。

桜は散り際が美しい。私もそう思う。

年ごとに桜はちがう。美しさが違う。

今年もまた桜が咲く、そう言う時期になった。


今でも瞳の奥に残像が甦えるのは

赤坂のHotelに泊まった時に見た桜。


夫の何度目かの裁判の公判に向かう朝だった。

私の情をすっかり裏切るようなそれは見事な姿で

ホテルを出る朝、敷地内にあった一本の桜は

“満を期して咲きました”とばかりにそこに佇んでいた。

周囲に人気はなく、はらり、はらりと花を散らせている

桜の下を通り、私は裁判所に向かった。